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「ご専門は?」

研究者である以上当然ですが、「ご専門はなんですか?」と問われることがしばしばあります。

 
しかし、この問いは、私を戸惑わせるものです。
 
思えば、大学院以来約20年、とりわけ就職後の15年ほど、あれこれと幅広いテーマについて原稿を書いてきました。
 
ご依頼いただくテーマも次第に広がり、立法学の企画に入れていただいたり、内乱罪等について注釈書に書かせていただいたりしました(前者は、『立法学のフロンティア』所収、後者は未完)。
 
このため、近年では、はて、私の専門はなんだっけ、と思うことも少なくありません。
 
短くお答えするなら「刑法と刑事訴訟法の交錯領域」、精確にお答えするなら「もともとは共同正犯概念を研究していたが、この概念(とりわけ共謀共同正犯)を研究する上で、共謀共同正犯の訴追を巡る問題も視野に入れるべきだと強く感じるようになり、次第に、手続のことも勉強するようになった」、というところでしょうか。
 
この過程で、比較法の対象国も、ドイツからアメリカ合衆国へと移って行きました(比較法研究については、また別に書きます)。